■ 公衆衛生看護の思考を深める対話法ワークショップ(2023.12.8 @山口大学)報告 |
大学間連携による地域看護学教育ファカルティディベロップメント戦略会議(通称:地域看護学教育FD会議)を山口大学で開催しました。この会議は、国内の看護系大学で地域看護学教育に携わる教員有志により約20年継続しているもので、教育に関わる最新の動向や互いの教育研究実践の共有を図り、メンバーの自己研鑽と大学における地域/公衆衛生看護学教育の向上を目指しています。今回は山口大学で開催することとなり、本ワークショップをプログラムの一部として開催しました。7大学12名の教員が参加しました。
今回は、「保健所実習最終日のカンファレンスで学生が発表した内容に対し、指導保健師が戸惑う状況」に同席した教員という設定で、ワークを行いました。活発な意見交換の後、研究メンバーの沖林先生による「メタ認知と対話」というテーマのミニレクチャーを受講しました。沖林先生からはメタ認知や対話、問いに関わる理論やモデルを紹介いただきました。対話とメタ認知に関して、「フレーム問題」「課題の定義」「バイアス」という考慮すべき視点について提示していただきました。
参加者とは会終了後、山口の美味をご一緒しました。ここでも、教育あるあるについて議論が弾みました。 |
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■ 日本地域看護学会第25回学術集会ワークショップ(2023.9.2)報告 |
ワークショップはハイブリッドで開催し、会場参加33人(大学教員29、保健師など4)、オンライン参加19人、計52人でした。
「実習指導において思考を深める問いとはどのようなものか」というテーマで、公衆衛生看護の思考を深める対話法について検討しました。実習指導で教員がよく経験する、学生の反応に少し戸惑いを覚える場面をとりあげ、グループに分かれて、そのような時学生にどのような言葉をかけるか? なぜそのような言葉をかけようと思うのか?を話し合いました。
グループワークの全体共有の後、「メタ認知と対話学習」について情報提供しました。実習や演習では、保健師が実践の対象とする「地域」「事例」を取り扱います。「地域」「事例」は無数の変数を含んでおりただ一つの正解というものは存在しません。それを教材にした時学生とどのような対話をしているか、振り返る機会となることを意図しました。
グループワークでは、経験豊かな教員や保健師から様々な関わりや考えが報告され、共有されました。「学生への自分のかかわりを振り返る機会になった」「新米教員にとってこのような機会が大変貴重であった」「実習や演習指導の各場面の教育意図を明確化しておく重要性に気づいた」「質問が学生を委縮させる可能性に気づいた」「大変有用な機会であったが、メタ認知の方法を深めるにはもう少し段階的議論が必要ではないか」など、このような形態のワークに対する貴重な意見を多くいただきました。
このワークショップは学術集会終了後一定期間オンデマンド配信されました。オンデマンド視聴者から大変有用な内容であったというコメントも寄せられました。 |
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